【悩み】楽天証券、SBI証券「S&P500」どれを買うべきか?│3つのポイントを解説

米国株
悩み人
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「S&P500」に連動する投資信託を購入したい。但し、対象が複数ありどれを購入するべきか分からない

本記事では「S&P500どれを買うべきか?」をテーマにおすすめの投資商品を解説します。

米国株は長期チャートで安定的な株価推移を形成。

特にS&P500のパフォーマンスは高く、買付ランキングでも上位を獲得しています。

但し、S&P500と言っても複数の投資商品があるため「どれを購入したら良いのか・・・」と悩む方も少なくありません。

このため、本記事ではおすすめの投資商品と違いを深掘りします。

本記事の要点まとめ

①S&P500に連動する投資商品は多数

②まずは投資信託orETFを選択

③続いて「信託報酬」の違いを理解

④レバレッジ投資商品には注意

⑤最適な投資商品を選択しよう

【課題】S&P500に連動する投資商品は多い

各証券会社「S&P500」に連動する投資商品を多数用意している

「S&P500」と検索すると複数の投資商品がヒット。

SBI証券の場合(16種類)

楽天証券の場合(13種類)

各種目論見書が用意されていますが、新たに投資を始める方には専門用語が多く「良く分からない」という方も少なくないでしょう。

また、全く同じ指数に連動する商品であっても、信託報酬に違いがあります。

このため、ベストな投資先を選択できるよう詳細をチェックしておきましょう。

「S&P500」投資商品を選ぶ際の3つのポイント

S&P500に連動する投資商品を選ぶ際の特徴は以下の通りです。

順番に解説します。

①投資信託orETFを選ぶ

まずは、S&P500へ投資を検討する場合、投資信託orETFを選択するようにしましょう。

投資信託とETFの違いは以下の通りです。

ETF 投資信託
価格決定 リアルタイム 1日1回決定
売買単価 1口単位 金額単位
販売手数料 0.1%程度 0~3%程度
信託報酬 0.03~0.6%程度 0.1%~2%程度
配当金 受取 自動再投資
上場・非上場 上場 非上場
購入場所 証券会社 銀行・証券会社
株式の受渡 即時 翌営業日移行
「ETF」のメリット
  • リアルタイムの株価で購入できる
  • 信託報酬が安い
  • 配当金を受け取れる

一方、1口単位の売買であり数万円とまとまった資金が必要な点は課題です。

また、円→ドルへ交換する際の手間と手数料には注意しましょう。

「投資信託」のメリット
  • 100円から購入できる
  • 配当金は自動再投資
  • クレカ積立が可能

100円から少額で投資ができるのは強み。

一方、「株式受渡に時間が掛かる」、「配当金が貰えない」点は課題です。

購入方法は好みが分かれますが、投資初期段階であれば少額から購入できる投資信託がおすすめと言えるでしょう。

②信託報酬をチェック

続いて、S&P500を検討する場合「信託報酬」に注目しましょう。

同じS&P500指数に連動する投資商品であっても、販売元により手数料が異なります。

当然ながら同じ指数に連動する商品であれば、手数料が安いものを選択するのがベストです。

信託報酬は必ずチェックする

③レバレッジの有無を確認

S&P500の投資商品を検索すると、一部レバレッジ商品もヒットします。

レバレッジを掛けることで指数に対して2~3倍の値動きを目指す

上昇相場では複利の恩恵を受けて大きな上昇を狙うことが可能です。

一方、下落局面ではリスクがあり手数料が高い点も注意が必要と言えるでしょう。

投資家の性格を選ぶ投資商品であり、正しくメリット、デメリットを理解した上で購入を検討することが大切です。

http://long-term-investment.jp/rilvns/

「S&P500」どれを買う?│楽天証券、SBI証券

上記3つの選び方から分かるおすすめの投資商品は以下の通りです。

【結論】

  1. SBI証券:SBI・V・S&P500インデックスファンド
  2. 楽天証券:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
  3. 配当金を受け取りたい:VOO、IVV

自身の保有口座と投資スタイルから選択しましょう。

タイプ①配当金を受け取りたい

配当金を受け取りたい方は、VOOを選択しましょう。

S&P500に連動する代表的なETFは以下の通り
(データ:2024年8月20日時点)

※スマホの方はスライドできます

シンボル SPY VOO IVV
運営会社 ステート
ストリート
バンガード ブラックロック
設定日 1993年1月日 2010年9月9日 2000年5月19日
純資産額 5,604億ドル 4,977億ドル 5,111億ドル
配当利回り 1.26% 1.39% 1.15%
経費率 0.09% 0.03% 0.03%
権利落ち日 3月、6月、9月、12月
株価 559.61ドル 509.86ドル 562.61ドル
最新の株価 公式 公式 公式

世界三大の資産運用会社が提供する米国ETFです。

すべてS&P500に連動するETFですが、VOO、IVVの手数料がもっとも格安です。

また、VOOは各証券会社で買付手数料無料キャンペーン対象。

このため、配当金を受け取りたい方はVOOを選択するようにしましょう。

http://long-term-investment.jp/spy-voo-ivv/

タイプ②SBI証券でS&P500を購入

SBI証券でS&P500を購入する場合、SBIV・シリーズから選択するようにしましょう。

2021年SBI証券販売金額ランキング1位
  • 割安な手数料(0.0938%)
  • 積立NISAに対応
  • 100円から購入可能

SBI証券にて口座を保有している方限定の投資商品となります。

割安な手数料を提供している点が強みであり、S&P500への投資を検討している方におすすめです。

(公式)SBI証券

タイプ③楽天証券でS&P500を購入

楽天証券の口座を保有している方は、eMAXIS Slimシリーズを利用しましょう。

「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」をテーマに、業界最安の商品を多数展開しています。

  • 最安の手数料(0.09372%)
  • 証券会社を選ばずに購入可能
  • 100円から積立できる

信託報酬の値下げにも積極的なファンドであるため、SBI証券を保有していない方はeMAXIS Slimシリーズの活用がおすすめです。

(公式)楽天証券

S&P500に連動する投資商品比較表

S&P500指数に連動する投資信託の比較表を作成しました。

ファンド名 手数料
VOO、IVV 0.03%
SPY 0.09%
SBI・V・S&P500インデックスファンド 0.0938%
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 0.09372%
つみたて米国株式 0.22%
Smart-i S&P500インデックス 0.242%
iFree S&P500インデックス 0.2475%
NZAM・ベータ S&P500 0.264%
S&P500(マルチアイ搭載) 0.4675%
iFree S&P500レバレッジ 0.99%
T&D-S&P500・4倍ブル型ファンド 1.243%

同対象に連動する投資商品であっても、信託報酬に違いがある点は注意しましょう。

また、レバレッジ商品は手数料が高くなる傾向にある点が課題。

一部、S&P500に4倍の値動きを目指す投資商品があるも、資産形成としてはおすすめできる商品ではありません。

「S&P500」気になる3つの質問

S&P500に連動する商品の気になる質問を集めました。

Q1.S&P500(マルチアイ搭載)とは?

S&P500マルチアイ搭載は大和アセットマネジメントが提供する投資商品です。

ファンド目的

米国の株価指数先物取引を買い建てるまたは売り建てる等により、信託財産の成長を目指す

市況の応じてS&P500の売買を行うアクティブファンドです。

短期で売買を行い指数に連動するファンドを超える成績を狙います。

本ファンドの注意点は以下の通り

  • 純資産は1億円と少ない
  • 手数料が高い(0.4675%)
  • アクティブファンドが長期に渡り利益を出すのは難しい

特に純資産が少なく早期償還のリスクがある点は注意が必要です。

S&P500に連動する投資商品の1つとして理解だけしておきましょう。

(関連記事)【比較】アクティブファンドはインデックスに勝てない!と言われる3つの理由

Q2.iFreeレバレッジ S&P500とは?

iFreeレバレッジ S&P500は大和アセットマネジメントが提供する投資商品です。

【ファンド目的】

日々の基準価額の値動きがS&P500指数値動きの2倍程度になる事を目指す

米国株は長期的に右肩上がりのチャートを形成しており、レバレッジを掛けて大きな利益を狙うことができます。

但し、レバレッジ商品の長期投資は金融庁も否定的です。

レバレッジ型・インバース型 ETF 等は、主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品です。
投資経験があまりない個人投資家の方が資産形成のためにこうした ETF 等を投資対象とする際には、取引の仕組みや内容を十分理解し、取引に伴うリスク・コストを十分に認識することが重要です。
金融庁レバナス注意喚起(fsa.go.jp)

このため、iFreeレバレッジ S&P500は短期売買に活用するのがおすすめです。

最近では「T&D-S&P500・4倍ブル型ファンド」など指数に4倍連動する投資商品も誕生。

短期間で資産が半分になることも珍しくなく、個人投資家におすすめできる投資商品ではありません。

(関連記事)【最強の投資商品なのか?】レバナスは危ないと言われる5つのデメリットを解説

Q3.全世界株式とS&P500どっちがおすすめか?

2011年~2023年の年間収益率比較は以下の通りです。
(円ベースでの収益率)

年度 全世界株式 S&P500
2011年 -11.8% ‐2.9%
2012年 29.6% 27.0%
2013年 49.2% 60.4%
2014年 21.1% 31.7%
2015年 -2.2% 0.9%
2016年 2.9% 6.1%
2017年 20.3% 17.5%
2018年 -7.5% ‐7.7%
2019年 26.8% 30.5%
2020年 9.0% 10.3%
2021年 32.7% 44.5%
2022年 2.1% 6.0%
2023年 19.6% 23.3%

過去13年の年間収益率では

  • S&P500:10勝
  • 全世界株式:3勝

パフォーマンスの点ではS&P500が優位です。

但し、インデックス投資は20年間など長期に渡り株式市場にお金を投下します。

このため、将来的に新興国の方がパフォーマンスが高まるシーンも少なくないでしょう。

どんな未来にも対応したい方は、全世界株式を選択するのがおすすめです。

http://long-term-investment.jp/vt-voo/

【おすすめ】将来の資産をシミュレーションしよう

株アプリ「トウシカ」を活用して、将来の資産シミュレーションしてみましょう。

トウシカの強み
  • 利用料は完全無料
  • アプリ内で資産シミュレーションに対応
  • 積立投資の基本が学べる

アプリ内で新NISAのシミュレーションに対応。

iDeCoの利用を検討している方にもおすすめです。

「期間」と「毎月の投資額」から将来の期待リターンをチェックしておきましょう。

老後に必要なお金診断にも対応。

  • 年齢
  • 毎月の貯金額
  • 現在の貯蓄額

を入力することで、「将来の老後資金をしっかりと準備出来ているのか?」簡易検査をすることができます。

資金が不足していると感じたら、積立額を増やすなど行動に移してみましょう。

また、「積立投資の基本」、「個別株のシミュレーション取引」にも対応しているため投資の練習にも最適です。

トウシカを無料ダウンロードする

トウシカ

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http://long-term-investment.jp/toushika/

楽天証券、SBI証券「S&P500」どれを買うべきか?【まとめ】

本記事では「S&P500どれを買うべきか?」をテーマに各投資商品の特徴を解説しました。

各投資商品を選ぶ際の3つのポイントは以下の通り

信託報酬を抑えたい方は以下3点がおすすめです。

  • SBI証券:SBI・V・S&P500インデックスファンド
  • 楽天証券:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
  • 配当金を受け取りたい:VOO、IVV

自身が保有している証券会社、投資スタイルから決定するようにしましょう。

以上、「S&P500どれを買うべきか?」まとめでした。

【関連記事】全世界株式とS&P500を両方買う際の注意点を解説しています。

https://long-term-investment.jp/allcountry-sp500-both/

【関連記事】ポートフォリオを「S&P500だけにしていいのか?」をテーマに解説しています。

http://long-term-investment.jp/sp500-only/

【関連記事】S&P500へ投資をする際はクレカ積立設定を忘れずに行っておきましょう。

http://long-term-investment.jp/nisa-creditcard/

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